コンシューマゲームの凋落

 長年ほとんど独裁状態といってよかった「ファミコン・スーファミ」ライン.それがようやく翳りを見せ始めた頃、「次世代機」として急激に注目を集めてきたのが「SONY プレイステーション(PS)」と「セガ サターン(SS)」である.CD-ROMベースにすることにより、650MBという大容量を得ることができた.しかし、ゲーム自体は本当におもしろくなったのだろうか?ファミコン・スーファミからどう変わったのか?これらのことを自分の観点から述べてみよう.
CD-ROMは遅い?
パソコン用として36倍速などというものがでている時代に、未だ2倍速のCD-ROM.CDの読み込み時間がだんだんうざったくなってくる.せっかくの盛り上がりもさめてしまうというもの.
メモリカード
>もちろんCD-ROMには書けないから外部に記憶用カードを差し込むようになっている.電池はいらないからその点では優れている.しかしちゃんと管理しないと上書きで消してしまう可能性がある.もしこのメモリカードの携帯性を利用して、たとえばポケモン(ゲームボーイ)みたいな事ができれば、それは大変おもしろいかも.
大容量を有効利用した画像・音声・動画
これがもっとも賛否分かれるところであろう.物語の臨場感を出すためなど、あらゆるところで見られる.しかしこれを演出と見るか、単なるごまかしと見るか・・・.どうも「とりあえず出しておけ」みたいな考え方も多いんじゃ?
妙に多い移植もの
ざっ・・・と見たところ、どっかで見たことのあるタイトルが・・・.これは仕方ないのかな?だいたいSSの売りはヴァーチャファイターだったわけだし.まあ、ゲームセンターほどの臨場感やスピード感は望めないにしても、かなり再現性の高いゲームが家でできることはメリットになるだろうけど.オリジナリティのあるゲームが全くないとはいわないが、もっといろいろ出てもいいんじゃないかな?
キャラのたちすぎたゲーム
「ときめきメモリアル」から始まった恋愛シミュレーション(何だこのジャンル???)やそれに類するもの.いや、いいんだけどね・・・.こういうゲームってよっぽど制作者側とユーザー側の考え方や趣味があわないとどうしようもないよ・・・.しかもゲームとしての出来以上に出てくるキャラクターが主体だし.悪くいえばゲーム性そっちのけ.どうも純粋に楽しめない.
声優の人気で持つゲーム
これは上のと通じるところがあると思うけど、ゲームの内容以上にそのゲームに出てくるキャラクターの声を誰が当てているか、というのがクローズアップされている場合がある.そりゃ、声優のファンは買うだろうけど、ゲームとしては面白いのだろうか?声優を使うことが相乗効果となってゲームのおもしろさに反映されればいいけど・・・
結局注目されるのは?
人気ゲームの続編.特にファイナルファンタジーなんて元々ファミコンのゲームじゃないか?オリジナルに出てきて本当に評判になったゲームなんてホントに数えるほどじゃ?こういう兆候はスーファミブームの末期に見られたけど・・・.
まあ、しばらくは人気は保てるんじゃないかな?移植ゲームと続編だけで.でも、このままじゃPCエンジンと同じように、CD-ROMの容量を持て余してひたすら動画と音声がメインのゲームばかりという末路をたどるんじゃ・・・?

・・・と思っているけど、みんなの意見は?
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